セガハードをHDMI接続する方法

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最終更新日 2021年4月5日

マスターシステム、メガドライブ、サターン、ドリームキャストなどのセガハードを今時のテレビやモニタにHDMI接続するための情報を簡単に説明するページです。

0.基礎知識

以降の文章は下記を知っている人を対象としています。知らない人は、いま覚えてください。

1.大まかな分類

大まかに分けると、以下の2種類の方法があります。一長一短あるので、お好みの方を選択してください。

詳細は以降に記載します。

私的サマリ

私的にはコンバーター各機器とセガハード各機種との相性を以下のように評価しています。アクション、シューティングを遊ぶときに重要になるラグの少なさ、残像感の少なさを重視しています。

各種コンバーターとセガハード各機種との相性一覧 (S:秀、A:優、B:良、C:可、D:不可)
機器名 ビデオスケーラー使用 MS MD SS DC 映像機器との相性 備考
XRGB-mini FRAMEMEISTER なし B B C B A 480iでは2フレーム、240p/480pでは1フレーム遅延。解像度切り替えにとても弱い
OSSC なし A A A S C 240p Line 4x/5x、480i Line 4x、480p Line 2xで相性問題が起きなければ総合ベスト
あり A A A S A  
RetroTINK-2X Pro/SCART なし A A S C B 480pのアスペクト比が崩れる映像機器の場合ビデオスケーラーと併用で(※1)
あり A A A C A  
RetroTINK-2X Pro Multiformat なし A A S A B ※1と同様
あり A A A A A  
RAD2X なし A A S - B ※1と同様
あり A A A - A  

mClassicなりの高速なHDMIビデオスケーラ使用を前提

RetroTINK-2X Pro/SCARTのDCの評価が低いのは480p入力非対応のためです。フレームマイスターでのDCの評価は後述するDreamcast用480p対応 SCARTケーブルを使った場合で、その他の場合はC評価です。

2.ゲーム向けのアップスキャンコンバータを使う方法

メガドライブ、セガサターンなどをOSSCやRetroTINK-2Xなどのゲーム向けのアップスキャンコンバータに繋げ、アップスキャンコンバータからHDMI出力する方法です。こちらの方が高画質にできるメリットがあります。その際は、各機種からはアナログRGBケーブルかコンポーネントケーブルを使うことを推奨いたします。海外ハードを使うときに各地域の信号の差異を吸収してくれるメリットもあります。

ケーブル・ユニットについて

RGB

主なセガハード用のお勧めアナログRGBケーブル・ユニットを紹介しておきます。他にもいろいろありますので、詳細は下記の各機種名のリンクからたどってみてください。個人的にはAliExpressやAmazonで売られている格安中華RGBケーブルは止めておいた方がいいと思っています。多くの人があとから買い直すことになって、結果割安ではなくなってますので。

以下で紹介しているケーブルのうち、穴場開発事業団のものはRGB21ピン(RGB JP21)仕様、Retro Gaming CablesのものはSCART仕様で異なります。アップスキャンコンバータの入力仕様にあわせ、場合によっては変換ケーブルが別途必要となります。なお、OSSCはSCART端子ですが、JP21 to SCARTの変換ケーブルがオプション販売されています。なお、穴場開発事業団は、RGBケーブルを注文する際にSCART配列でケーブルを作成するように依頼すれば対応してくれます。

ドリームキャストについては、Retro Gaming CabelesDreamcast用480p対応 SCARTケーブルがとても便利です。ただし、やや暗いので使い勝手を優先するならこちら、映像美を優先するならVGAボックスに分があります。

コンポーネント

下記RetroTINK-2X Pro/Pro Multiformatを使う場合は、コンポーネントケーブルを全機種ぶん揃えればRGB2COMPなどのトランスコーダを用意する必要がなくなります。

HD RetrovisionのGENESIS2/MD2用コンポーネントケーブルがとても高品質で人気があります。GENESIS2/MD2用コンポーネントケーブルはちょっとお高いですが、別売りでMD1/GENESIS1/Master System用の変換ケーブルやサターン用の変換ケーブルが安価に提供されているので、RetroTINKを使うなら用意しておいて損はないと思います。VGA対応のDC用コンポーネントケーブルは2021年4月5日現在、発売予定のままです。

Retro Gaming Cablesからもセガハード各機種用のComponent YPbPr cablesが発売されています。

ゲーム向けアップスキャンコンバータついて

ゲーム向けアップスキャンコンバータの詳細は"アップスキャンコンバータ"をご覧ください。複数機種を繋げたい場合は、セレクタを使えばよいでしょう。

ゲーム向けアップスキャンコンバータの代表的な製品は以下の通りです。

私見ですが、2020年8月時点では海外製品を選んだ方が賢いと思っています。そして、2021年内発売予定のOSSC Pro (with Koryuu)がFRAMEMEISTERの完全上位機種になってくれると期待しています。水面下でテスト中のRetroTINK-5X Proにも期待です。

海外製品

videogameperfection.com : Open Source Scan Converter(OSSC) Ver.1.6

ラインダブラー方式の超低遅延コンバーターです。詳細は「Open Source Scan Converter(OSSC) Ver.1.6について」で。FRAMEMEISTERと比べた時に一長一短あります。240pを3X - 5X接続できるTV・モニタ相手なら、OSSCが一番ドットがクッキリした映像にできます。出力解像度の問題で単体だとモニタ/テレビとの相性問題が起きやすいのは難点ですが、後述するビデオスケーラーと組み合わせることで、その弱点もある程度は克服できます。

RetroTINK LLC : RetroTINK-2X Pro

ラインダブラー方式の超低遅延コンバーターであるRetroTINK-2X Classicの高性能バージョンです。詳細は「RetroTINK-2Xについて」で。Master System EvolutionのようにRGB出力がなく、かつPAL-M規格などの日本で特殊な入力信号を持つ機器も対応させたい場合はこちらを。また、出力が480p固定ではありますが、映像の滑らかさや解像度切り替えへの強さには定評があります。

アナログRGB入力がないため、アナログRGBが最高画質の機器を高画質で繋ぐにはRGB2COMPなりのトランスコーダーか、Retro Gaming CablesのComponent YPbPr cablesHD Retrovisionのコンポーネントケーブルを用意する必要があります。

RetroTINK LLC : RetroTINK-2X SCART

RetroTINK-2X Classicの入力端子がSCARTなバージョンです。詳細は「RetroTINK-2Xについて」で。2X-Proの利点が必要なく、かつアナログRGBな機器を別途トランスコーダを使わずに繋げたい場合はこちらを。

RetroTINK LLC : RetroTINK-2X Pro Multiformat

RetroTINK-2X Proに480p Passthru機能がついたバージョンです。2020年8月に唐突に発売されました。ドリームキャストを480p接続したい場合や、コンポジットビデオでの接続が中心な人はこちらを。

なお、480p接続でなく、かつコンポジットビデオ以外で接続する場合は2X-Proの方に分があるようです。2X-Proと2X-Mのどちらを選んだ方がいいかのガイドは公式サイトの「Introducing the RetroTINK-2X Pro Multi-format」をご覧ください。

RetroTINK-2Xはラインナップが増えたために混乱しやすいですが、セガハードを遊ぶことだけを考えた場合は、「MS/MD/SSは2X-SCART」、「DC/Tectoyのコンポジットのみの機種(Master System Evolutionなど)は2X-Multiformat」で2機種使い分けるのがベストだと思います。DCで2X-Multiformatを使うときは "Dreamcast用480p対応 SCARTケーブル + RGB2COMP" か、"480p対応DC用コンポーネントケーブル" を使えばいいでしょう。RGB2COMPがあればMS/MD/SSも2X-MultiformatにRGB→コンポーネント接続できますので、そちらに集約するのも手です。画質は少し下がりますが、2つ使い分けるより運用しやすいと思います。

国内向け製品

生産終了したFRAMEMEISTERのあとはサンコーが出した安価かつ低性能な製品があった程度で国内向け製品は停滞しています。

マイコンソフト : XRGB-mini FRAMEMEISTER

国内で長らくゲーム向けのNo.1コンバータとして活躍してきましたが製造はすでに終了していて、新品は店頭在庫のみです。解像度切り替えにめっぽう弱く、ラグが上記海外製品よりはっきり大きい(※)上に高いです。アーケード基板用途のときは同期レベルの変更をしないと映らないケースが多々あるなどのデメリットが今となっては目立ちます。ただ、単体でのOSSC Ver.1.6のように、映る・映らないレベルでの相性問題はHDMI1.4が映るモニタ/キャプチャユニット相手ではあまりおきないのが魅力です。

※ フレームマイスターはプログレッシブ入力時は約1フレーム(16ms)、インターレース入力時は約2フレーム(32ms)ものラグがあります。OSSC/RetroTINK-2X/RAD2Xは単体ではプログレッシブ/インターレース入力ともに1msを大きく下回るラグしかなく、STG/ACTを遊ぶときにハッキリ差を感じます。

3.各機種用のHDMI変換ケーブルを使う方法

メガドライブ、サターン、ドリームキャスト各機種用のHDMI変換ケーブルが各社から出ています。外部電源不要(例外もあります)かつ、アップスキャンコンバータ+RGBケーブルを揃えるより1・2機種なら安価で手軽なので、こちらのタイプを好む人も多いです。ただし、電源不要なタイプは電源をつかわずにアップスキャンしている関係で、外部のアップスキャンコンバータを使う方法よりもやや暗いです。また、画質的にはOSSCやFRAMEMEISTERまではいきませんし、RAD2X以外は遅延もOSSCやRetroTINK-2Xと比べるとかなり大きいです(DC用480p出力のケーブルは例外かも)。その辺はお好みで。

上位性能なHDMI変換ケーブルがでたときに、複数機種ぶん全部買い直しになるのもデメリットだと思います。各機種用RGBケーブル + アップスキャンコンバータのときは、アップスキャンコンバータのみの買い替えになりますので。

私自身はゲームプレイはブラウン管モニタをいまでも使ってますし、XSYNC-1で2分岐させたもう一経路をアップスキャンコンバータ経由でキャプチャしているので、下記ケーブルで実際に試したものは少ないです。SMS用のRAD2XをGENESIS1で使ったのと、サターン用のRAD2Xを使ったのとDC用POUND HD LINKを友人宅で使ったことがある程度です。そのあたりはお含みください。

マスターシステム用

ステレオ音声を別経路で接続すれば、メガドライブ1でも使えます。

メガドライブ用

サターン用

ドリームキャスト用

共通して、VGAボックス対応ソフトしか映らないという制限はありますが、アナログ時代にVGA接続していなかった人は、画面が綺麗になったとポジティブに受け取る人が多いようです。

その他、ドリームキャスト本体の改造が必要ですが、DCDIGITAL Kit(旧名DCHDMI)を組み入れる方法もあります。導入のハードルはやや高めですが、画質は最高レベルです。

各機種用HDMIケーブルまとめ

アクション、シューティングを中心に遊ぶ人は、720p対応ケーブルより静止画での見た目は劣りますがRetroTINKのテクノロジーを使っているRAD2Xシリーズがいいのではないかと思います。ラグの少なさ、滑らかさ、解像度切り替えへの強さなどがメリットです。そのへん気にしない方は適当に選んでいただければと。

伝聞ですが、Hyperkin製のMD/GENESIS用ケーブルはソースがRGBではなくコンポジットビデオのため画質が悪いとのこと。

4.追加した方がよい機器について

ゲーム向けのアップスキャンコンバータを使う方法、各機種用のHDMI変換ケーブルを使う方法、いずれを選んだ場合でも、追加で高速なビデオスケーラーを用意するとより快適になるかもしれません。特にアスペクト比が横長になってしまったときに、モニタ側で調整できない場合に役立ちます。

OSSCの場合は出力解像度による相性問題が緩和する期待を持てますし、RetroTINK-2Xや各機種用のHDMI変換ケーブルは出力解像度が低いので、テレビ/モニタ側で解像度の自動変換がされるときに遅延が発生するのを最低限に抑えることができる意味があります。また、人気のビデオスケーラー "mClassic" の場合は4K(UHD)やWQHDに対応した高解像度なテレビ/モニタは480pのような低解像度ソースがあまり綺麗に見えないことがあるのもアンチエイリアシング処理などにより補正されます。ただし、ここは好みが分かれるかもしれません。といいますか、私はあまり好きではありません。

手持ちの映像機器で1/100msまで測れるディスプレイ・ラグ・テスターを使って検証済みですがmClassicのような高速なビデオスケーラーを使用する場合、ビデオスケーラーによるラグは気にしなくてもよいでしょう。

解像度による映る・映らないレベルの問題がなく、アスペクト比が崩れる問題もない場合、ビデオスケーラーの必要性は低いです。特にmClassicは見た目が変わるため、使わないに越したことはありません。

5.映像サンプル

上記で挙げている機器の簡単なテスト動画を紹介します。

OSSC 国内セガハード 4機種でのテスト (OSSC Ver.1.6, Firmware Ver.0.79-aud)

OSSC ver.1.6をマスターシステム、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャスト(RGB 21ピン)、ドリームキャスト(VGAボックス)でテストした動画を上げています。240p/480iはLine 3x、480pはLine 2xです。

OSSC (Open Source Scan Converter) のテスト動画 セガハード編

YouTubeに上げているものも中身は同じです。

OSSC (Open Source Scan Converter) Test at SEGA Hards, 720p60fps

RetroTINK-2X Pro 国内セガハード 4機種でのテスト

RetroTINK-2X Proをマスターシステム、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストでテストした動画を上げています。ビデオスケーラーは使っていません。

RetroTINK-2X Proのテスト動画 国内各種セガハード編

YouTubeに上げているものも同じです。

RetroTINK-2X Pro Test at SEGA Hards

RAD2Xのテスト

メガドライブ1/GENESIS1/マスターシステム用RAD2Xおよびサターン用RAD2Xの接続テストをした動画です。ビデオスケーラーは使っていません。

RAD2Xのテスト動画 メガドライブ1 & サターン編

YouTubeに上げているものも同じです。

RetroTINK-2X Pro Test at SEGA Hards

低遅延コンバータ各種比較 メガドライブ編

XRGB-mini、OSSC 240p Line 4x、OSSC 240p Line 2x + mClassic、RetroTINK-2X Pro + mClassic、RAD2X(MD2用) + mClassicをメガドライブ2で比較した動画です。

FRAMEMEISTER、OSSC、RetroTINK-2X、RAD2Xの比較動画(メガドライブ編)

YouTubeに上げているものも中身は同じです。

FRAMEMEISTER, OSSC, RetroTINK-2X(with mClassic) compare (MEGA DRIVE)

低遅延コンバータ各種比較 セガサターン編

XRGB-mini、OSSC 240p/480i Line 4x、OSSC 240p/480i Line 2x + mClassic、RetroTINK-2X Pro + mClassic、RAD2X(SS用) + mClassicをセガサターンで比較した動画です。

FRAMEMEISTER、OSSC、RetroTINK-2X、RAD2Xの比較動画(セガサターン編)

YouTubeに上げているものも中身は同じです。

FRAMEMEISTER, OSSC, RetroTINK-2X(with mClassic) compare (SEGA Saturn)

低遅延コンバータ各種比較 ドリームキャスト編

XRGB-mini、OSSC 240p/480i Line 4x、OSSC 240p/480i Line 2x + mClassic、RetroTINK-2X Pro + mClassic、コロンバスサークル DC用HDMIコンバーターをドリームキャストで比較した動画です。

FRAMEMEISTER、OSSC、RetroTINK-2Xの比較動画(ドリームキャスト編)

YouTubeに上げているものも中身は同じです。

FRAMEMEISTER, OSSC, RetroTINK-2X(with mClassic) compare (Dreamcast)

RetroTINK-2X Pro Multiformat 国内セガハード 4機種でのテスト

RetroTINK-2X Pro Multiformatをマスターシステム、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャストでテストした動画を上げています。

RetroTINK-2X Pro Multiformatのテスト動画 国内各種セガハード編

YouTubeに上げているものも同じです。

RetroTINK-2X Pro Multiformat Test at SEGA Hards

RetroTINK-2X Pro Multiformat 480p各モードの比較

RT2X-Mリリース時の480p対応モードである "Pass-thru"、V1.2からの "Pseduo-444 mode"、 V1.5からの "Hi-res 480p 444 mode"の3つを比較した動画です。

RetroTINK-2X Pro Multiformatのテスト動画 480p各モード比較編

YouTubeに上げているものも同じです。

RetroTINK-2X Pro Multiformat Test, 480p 3mode at Dreamcast

低遅延コンバータ各種比較 ドリームキャスト 480i編

XRGB-mini、OSSC 480i Line 4x、RetroTINK-2X Pro、GBS-C AIOをドリームキャストのインターレースで比較した動画です。

FRAMEMEISTER、OSSC、RetroTINK-2X、GBS-Cの比較動画(ドリームキャスト 480i編)

YouTubeに上げているものも同じです。

FRAMEMEISTER, OSSC, RetroTINK-2X, GBS-C interrace compare (Dreamcast 480i)

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