その他のツール類

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最終更新日 2021年7月8日

環境構築時に使用するその他のツール類についてのページです。

目次

  1. トランスコーダー
  2. HDMI to VGA/HDMI to Component変換機
  3. HDMIビデオスケーラー
  4. 複合同期分離
  5. 分配
  6. アナログRGBセレクター
  7. 同期整流
  8. その他

トランスコーダー

トランスコーダーとは、RGBから色差(D端子/コンポーネント)に変換したり、逆方向の変換をしたりする機器のことです。通常コンバーターより高速なので、手持ちのゲーム機がモニタに直接繋げられないケースでコンバーターとトランスコーダーのどちらでも解消できる場合、トランスコーダーを使った方が基本有利です。以下にセガハードを含めた環境構築をする際、便利なものを記載しておきます。

現行製品

RetroTINK LLC : RGB2COMP

RGB2COMP RGB to YPbPr TranscoderはRetroTINK-2XにSCART入力を拡張するトランスコーダーで、コンパクトで安価なのが魅力です。日本のアナログRGB 21ピンコネクタとは入力アサインが異なるので、JP21 to SCART変換ケーブル/コネクタを用意するか、各機種用のSCARTケーブルを揃えるかする必要があります。

RetroTINK LLC : COMP2RGB

COMP2RGB YPbPr to RGB TranscoderはRGB2COMの逆の変換をおこなうトランスコーダーです。

videogameperfection.com : Koryuu (古流)

OSSCにコンポジットビデオとS端子入力を拡張するためのトランスコーダーです。PAL60にも対応しています。

旧機種

マイコンソフト : XSELECT-D4

XSELECT-D4はD端子セレクターというだけでなく、D端子をアナログRGB ミニD-sub 15ピンに変換するのにも使えますし、RGB21ピンをD端子(D1)に変換するのにも使えます。このように、モニタに合わせて機器構成を柔軟にできるようになります。

Cypress Technology : CP-264

CP-264はXSELECT-D4のような汎用性はありませんが、コンパクトなのが魅力です。水平同期周波数 15kHzにも対応しているので、XCAPTURE-1のミニD-sub 15ピンスルー出力から色差入力のあるモニタに繋ぐのにちょうどいいです。NTSCだけでなく、PALにも対応しています。

HDMI to VGA/HDMI to Component変換機

MEGA SgやアストロシティミニのようにHDMI出力しかされていないゲーム機をアナログRGBやコンポーネント(D端子)に変換してブラウン管テレビ/モニタに接続できるようにする変換器について、便利なものを記載しておきます。

Portta : Portta HDMI入力 to アナログ コンポーネント RGB YPbPr 変換アダプター R / L オーディオ コンバーター

RetroRGBでZERO-Lag(ラグが1ms未満)と紹介されている製品です。実際は0.1ms未満の超低遅延です。

Portta : PORTTA HDMI to VGA Converter with 3.5mm Stereo Audio Adapter

こちらはHDMIからVGAへの変換用途です。Component用と同様に0.1ms未満の超低遅延です。ただし、手持ち機器だとHDMI to Componentの方が入力解像度的に相性よかったので、どちらかを選ぶときはコンポーネントの方が無難かもしれません。

HDMIビデオスケーラー

HDMIビデオスケーラー(HDMI to HDMIスケーラー)とは、ざっくりいうとHDMI出力された映像の解像度を変更してHDMI出力しなおす機器のことです。業務用の非常に高価なものも含めてすごくたくさん種類があるので、当ページではごく一部だけしか扱えません。以下ではゲーム用途にちょうどいいもので自分が知っているものを紹介しておきます。

現行製品

Marseille Inc. : mClassic

非常にコンパクトかつ低遅延(1ms未満)なビデオスケーラーで、ゲーム用途で使うときは1080pまたは1440p出力特化だと考えて差し支えないと思います(※)。アスペクト比を4:3にするRetroモードがあり、現行機種はもちろんとして、クラシックゲーム機をアップスキャンコンバータでHDMI出力したあとの後処理をするのにも向いています。私が試した範囲では、RetroTINK-2Xを4KテレビやWQHDモニタに接続して使うときに相性がよかったです。Open Source Scan Converter(OSSC)の出力解像度起因による相性問題もある程度は解消してくれるようです。

※ 1440pを受け付けられるテレビ/モニタ/キャプチャユニットに接続しているときは1440pにアップスケーリングされますし、1080pまでしか受け付けられない機器に接続している場合は1080pにスケーリングされます。ここは自動です。

アンチエイリアシング処理や深度調整をしつつシャープな画像に自動的に調整されるのは好みが分かれるかもしれません。本体からHDMI 1080p出力されている現行機を4KテレビやWQHD以上の解像度のモニタに繋げるときにはその手の機能が役に立つとは思うのですが。

伝聞情報ですが、アンチエイリアシングや深度調整などのフィルター機能をオフにできる後継機種も検討されているようです。

旧製品

DVDO社の過去製品であるiScan VP50 ProやDVDO EDGEにゲーム用に向いた低遅延Firmwareを載せるとOSSCの出力解像度起因の相性問題の多くが解消するような話は海外サイトで見たのですが、eBayで中古を入手するにしても未だに相場はそれなりですしバクチ度も高いですしでハードルは高いです。

複合同期分離

XCAPTURE-1などのキャプチャユニットを使ったり、水平同期周波数 15kHzに対応していてもアナログRGB 21ピン端子がないモニタにRGB接続するときに複合同期の分離をするための機器です。

XSYNC-1

マイコンソフト XSYNC-1は複合同期の分離をするだけでなく、映像と音声を2系統に分配できるツールです。プレイ画面が遅延することなくキャプチャするのに便利です。

また、15ピン出力を直接XCAPTURE-1に、スルー出力をFRAMEMEISTERなどのアップスキャンコンバーターに繋げておくことで、直接XCAPTURE-1に繋ぐとキャプチャできない基板があっても、ケーブルを繋ぎ替えることなくキャプチャできる柔軟な環境を構築できます。

分配

上記XSYNC-1は2020年現在入手困難ですが、下記セレクターコーナーで紹介している、gscartswはアナログRGB(SCART)の分配、gcompswはコンポーネント(D端子との相互変換が容易)の分配ができますので、遅延対策でプレイとキャプチャで2系統わけたい人の助けになることでしょう。

D端子ならソニーからSB-RX300Dという分配可能なセレクターが出ており、私も数年使用していました。

VGAの分配だとPC関係の周辺機器として多数でているので2021年現在でもまだ入手しやすいはずです。

アーケード基板の場合、Axunworks JAMMA Extractorが分配するのに便利です。

分配器にミクロなレベルでもラグがないか気になる方は、ディスプレイ・ラグ・テスターで測ってみてはいかがでしょうか。Time Sleuth Display Lag Testerなら1/100msレベルで測れるので納得度が違います。

アナログRGBセレクター

複数の機器をRGB接続したい場合、摩耗を考えなければ都度差し替えた方が映像・音声の品質的に有利なのですが、アナログRGB 21ピン端子は抜き差しにそんなに強い端子ではないので、現実的にはセレクターを使うことになると思います。現在購入しやすいものは以下が挙げられます。かつて基板屋で売っていたロータリータイプの3系統のRGB 21ピンセレクターは2021年現在、新品で販売している店を私は知りませんし、品質的に優れているとも思っていません。

eBayなどで海外のSCART用のセレクタは安価に見つかりますが、日本のアナログRGB21ピン(JP21)には基本使えないと思ってください。ただ、有力な選択肢が多いのでケーブルをすべてSCARTでそろえた上で、海外のSCARTセレクタを使用するのも一つの手です。出力側でSCART to JP21変換をすれば、変換は1か所だけでJP21入力機器のセレクターとして使うこともできます。

主なSCARTセレクター

日本のアナログRGB21ピン(JP21)対応セレクターは選択肢が少なすぎるので、海外で高い評価を受けているSCART用の製品も紹介しておきます。入力も出力もSCART規格に揃える必要がありますが、上記で紹介しているgscartswはXSYNC-1ほぼ同等の機能もついておりとても優秀な製品です。

gRetroStuff gscartsw

gscartswには姉妹製品としてコンポーネント端子用の「gcompsw」も出ており、gscartsw同様にとても優秀なセレクターなようです。コンポーネント・D端子接続を分配したい人に特に向いています。

主なアナログRGB 21ピン(JP21)セレクター

マイコンソフト SELECTY 21
穴場開発事業団 RGB 21ピンセレクター
クラシックPC救済委員会 Super Selector CS (旧製品。左記リンクはInternet Archive内)
mobile-accessory-net 最多10系統RGB21セレクターDX ,RGB21ピン切替器,切替機 日本規格、ヨーロッパ規格完全対応 XRGBMINI対応

SELECTY 21の補足

SELECTY 21の出力端子はD-sub15ピン(2列)ですが、Mini D-Sub15ピン(3列)に繋げたい場合、変換アダプタで対応できます。サンワサプライだとAD-D15NEが該当します。ただし、自分で試した範囲ではPALのゲームで同期が乱れたので、複合同期分離ということだとXSYNC-1に一歩譲るようです。

あと、公式サイトに出力端子のピンアサインが載ってないので、以下に記載しておきます。

DISPLAY OUT端子ピンアサイン
ピン番号 信号
TOWNS
(SOUND OFF)
21PIN
(SOUND ON)
1 R
3 G
5 B
7 C-sync Ys
9 NC C-sync
10 NC AUDIO L
11 NC AUDIO R
13 NC AV control
14 H-sync
15 V-sync
2, 4, 8, 12 GND
6 NC

同期整流

同期整流・再生成するユニットは家庭用ゲーム機だと必要性は低いですが、アーケード基板で必要になることがあるので記載しておきます。これはアーケード基板の映像信号は規格に乗ったものではなく、システム基板ごとに独自の周波数に設定されていたりするからです。ブラウン管モニタはここの受付幅が大きかったために問題になりにくいのですが、デジタル機器はここが弱いです。システム基板が導入される以前(1985以前)のタイトルではより顕著です。

なお、以下のユニットは「特定基板にだけ役立つことがある」程度のものであり、すべてのゲームハード、すべてのゲーム基板に対して同期乱れを解消するようなものではありません。あくまで自分の環境で役立ったらラッキー程度の認識でいてください。

穴場開発事業団 メガドライブ用RGB信号安定化ユニット
ノーチラスオンラインショップ CSync Cleaner

その他、前記、gscartswには "Enable sync regeneration"のDIPスイッチ(デフォルト:オフ)がついていますし、XSYNC-1は仕様として明言されていませんがスルーであるDIN8側も経験上同期整流されている認識です。

その他

抵抗入りRGB21ピン中継ケーブル

穴場開発事業団が出している、抵抗入りの21ピン延長ケーブルです。アーケード基板など、出力が強いゲームをキャプチャして白飛びするときにこれで対処できます。SELECTY 21の明るさ抵抗スイッチと同様の役割を果たしますが、こちらのケーブルの方がやや抵抗が弱いのでSELECTY 21の抵抗スイッチだと暗くなりすぎる場合はこちらの方がいいかもしれません。

セレクタや分配ユニットの映像への影響

以下で軽くテストしています。ご参考までに。

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